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speakeasy!

第六十二夜 ウェッジのシャフト

  • element golf
  • 5月5日
  • 読了時間: 6分

あっという間にGWも終盤に差し掛かりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今年は物価高や某大統領砲などの影響もあり割と近場で楽しんでおられる方が多いとのことですので、ゴルフ三昧だったのでしょうか?


さて、今回は比較的ご相談の多い表題について考えてみたいと思います。

少しご無沙汰ですが、フィッティングを経てモダートのウェッジヘッドが届きました。

作業に掛かるにあたってふと、今回のお題について改めて考えてみました。




某大御所の影響で、ウェッジのシャフトはアイアンよりも重くて軟らかいものが望ましい・・この考え方はかなり浸透しているのではないでしょうか?

実際にPGAのスター選手も多数この手法でウェッジを組んでいるようです。

DG-X100に対してDG-S400、タイガーなどはこの組み合わせだったと思います。


(因みにこちらのメーカーに関しては製造公差という名の重量差が非常に激しく、S400より重いX100やX100より重いS200なんてものは普通に存在します。

これを利用して全てを同じS200でセットしてウェッジだけ重いものをチョイスすることも出来ますから、一長一短でしょうか。

日本のメーカーだと出来ませんが・・)


ただし某大御所は重さよりも軟らかさが必須だとお考えですので、PJX6.5に対して6.0を組んで重さは多少逆転するものの同じフィーリングで且つ軟らかいものをチョイスしているケースもあります。

この考え方は果たして正解なのか?ですが、実際に多数の方々のウェッジを組んだ経験からすると不正解ではない、何とも曖昧な回答になってしましいます。

確かに通常のアイアンショットと比較すると振り幅の小さな、スピードを敢えて出さないスイングを要求されるシーンが多いので軽さと硬さは邪魔になる方が多いのも事実ですから、この組み合わせが多数派であることも事実ではあります。

ある程度ゴルフ歴が長くやりこんでおられる方ですとご自身のフィーリングと経験則から好みのセッティングがあるのですが、初心者の方やアベレージの方はおそらくは勧められるままに、もしくは最初からバッグに入っていたので・・といった感じでしょうか。


そもそもアイアンのシャフトよりも重くてまたは同重量で軟らかいシャフトを上手く当てはめることも難しく、他メーカーやベンディングポイントを変えてセットしてもフィーリングが異なってしまっては本末転倒ですから悩ましいところです。

一部のメーカーを除き、スチール・カーボンを問わず重い=硬いが一般的ですので。

ここには正解は無いのですが、多数派・一般的な観点からみると・・

①アイアンと同じシャフトでセットする

②多少硬くなっても少し重いものでセットする

③面倒なのでウェッジ専用シャフトでセットする

この3つが殆どでしょうか。


例えば今回のSDウェッジの方のセッティングはこんな感じです。




ウェッジはずっとDG-S200を愛用されていましたが、今回はほぼ繋ぎとして使用する50度についてはアイアンと同じシャフトをセットすることになりました。

典型的な重軟セッティングですね。

重量は約+10g、硬さは約ー14cpmとなり割と極端な重軟となりましたが、相当やりこんでおられる方は独自の正解をお持ちである事が多いようです。

それでもウェッジは硬くないと駄目、軽くないと駄目など独自の正解は本当に様々でこれは成功・失敗例を沢山経ることでしか見つけられないのだと思います。

しかしながら恐らくは不正解であろうパターンも店主の考えなりに存在はします。

極端に(20g超)重くまたは軽くて硬いものは最初から避けられた方が無難かもしれません。

軟らかすぎるものも何ですが、意外とフィーリングの合う方が少数派ですがおられます。

その昔、ジャックニクラウスがSWに軽くて軟らかいカーボンシャフトを入れたところ「バンカーがメッチャ良かったよ!」な記事を見かけて、素直な店主はすぐに中古屋を巡り合致するウェッジを購入したことを覚えています。

結果は全く駄目でしたが、こんなのも経験値を上げるための修行だと思えばまた楽しいものです。


初心者~アベレージの方でシャフト選択に悩まれておられるのであれば、まずは硬くなり過ぎない少し重めのシャフトからスタートされると良いと思います。

シャフト種によっては中々上手くはまるものが無い場合、アイアンと同じシャフトをセットしてください。

ここからスタートして自身の五感と実際の使用例とを照らし合わせて是非とも独自の正解を見つけて頂ければと願います。

この正解にはクラブバランス・グリップ重量(手元重量)・ヘッド重量など様々な選択も含まれていますので大変です。

面倒ですがだからこそシャフト選び、特にウェッジはヘッドのチョイスも含めて奥が深く最も面白いクラブだと店主は考えています。

ヘッドのあれこれについてはまた次回にでも、ウェッジマニアの店主と談義をされたい方はどうぞご来場いただければと思います。


何点か余談になりますが、日本のプロフェッショナルな方々は割と例外なく軽いバランス(C0~)のウェッジを好む傾向にあります。

ヘッドを軽くする、短めに組む、決してシャフトを軽くするわけではありません。

操作性や強く入れたくないなど様々な理由がありますが、アマチュアについてはある程度のバランス(アイアンと同等~重め)からスタートしてください。

それなりの重さによるオートマチック感はアマチュア特に初心者~アベレージの方にとってはやはり頼もしい味方となってくれます。

そして一昔前によく見受けられたNS950にDGも微妙です。

シャフト選択の余地があまりなかった頃の苦肉の策ですので、逆にこの状態でウェッジは抜群に良いのであればそれはアイアンのシャフトがアンダースペックであることを示しています。


最後にウェッジ専用シャフトについて。

基本的なコンセプトは「スピン量を増やす」にフォーカスしているものが多いようです。

方法としては良く動かす、もしくは早く動かすとなります。

一部、極端に先端剛性を高める・結果として手元合成が緩く低く出やすい=ラインを出しやすいといった結果になるものもあります。

コチラなどは使用されている方も多いのではないでしょうか。




コチラは”良く動く”タイプに入ると思います。

ある程度の重量帯をカバーできる重量設定などよく考えられているシャフトですが、ウェッジ専用シャフト全般に割と特徴が色濃く出る傾向にありますので、選択される場合は工房・ショップへの相談、もしくは実際に使用されている方に打たせていただく等しっかりと検討されることをお勧めします。


以上となりますがいかがでしたでしょうか?

少しでも参考にしていただければ幸いです。

またウェッジもしくはシャフトについては言及してみたいと思います。

目を通していただき、ありがとうございました。


2025/05/05 こどもの日にて

 
 
 

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