さて、測りましょう。
まずはロフト・ライ角から。
同時にシャフトの挿入角も再度確認します。
シャフト軸線基準でチャックしてフェイスアングルをスクエアに出来るこの測定器だからこそ可能なチェック方法です。
参考までにこちらはダメダメなケースです。
大手メーカーのアイアンですが、この挿入角ですと凡そ1.0度前後ロフト角が寝ています。
前述したソケットも偏ってはみ出し、非常に不格好です。
作業効率を高める為にホーゼル外径に合わせたソケットの場合、このように余計にずれが目立ちます。
安かろう悪かろうの典型的な商売ですが、政治家よろしく遺憾の意を表明することで事なきを得ているようです。
さて、測っては曲げるそしてまた測る。
店主が絶好調の日や、自分のさじ加減とホーゼルの硬さがマッチしている場合は非常にスムーズに事が運びます。
当店のアングル調整器は「曲げる」ことだけに機能を全振りした、目盛りのないプロ用機材です。
店内に設置している様々な測定器も同じく特定の項目だけを測ることに機能を特化しています。
その分、手間と時間が掛かりますが、昨今良く見られる様々な機能を盛り込んだ測定器や調整器はあくまで目安として捉える為の機材に留まります。
全番手のアングル調整を終えれば、現時点(バットカットとグリップ装着前)で測定できる全ての項目を測り、大きな問題がないことを確認します。
尚、アングル調整は最終的な重心角、振動数、クラブバランス(スイングウェイト)に影響を与える為にこの段階で作業を終えていることが望ましいです。
大きく動かさなければ神経質になるほどではありませんが、イレギュラーなケースはお約束の業界・商材ですから・・
いよいよ最終段階です。
予定ではあと2回のアップで終了です。
もう少しだけお付き合いいただければ幸いです。
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