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第八夜 チューンアップ⑦

当店ではエポキシ系接着剤を使用しています。 ゆっくりと時間をかけて、しっかりと硬化させます。 その後、最終的な各種作業に取り掛かりますので、お客様にお渡しするのは最低でも接着後、24時間以上は経っているでしょうか。

最近では高品質な速乾接着剤や作業性の良いアクリル系などが主流になりつつあるようですが、当店では諸事情により硬化時間の長いタイプの接着剤を使用します。 ひとつは信頼性で、過去、記憶の中でトラブルになったことがないというだけなのですが、大事なポイントだと考えています。 そして作業性、と言いますか作業時間の確保。 アイアンでもウッド系でも同じですが、得に考えもなく接着することが極端に少ないというか殆どありません。 とりわけウッド系に関しては、事後のアングル調整が出来ないので接着時に調整を同時進行で行います。 狙ったアングルに一発で決まれば良いのですが、接着・測定を数回繰り返すことも珍しくありません。 アイアンへの作業は「スクエア」が基本となりますが、ホーゼル孔に歪みがある場合や径が大きな場合などは対処しなければなりません。(結構多いです) また、シャフトを振って装着し、その後に捻っての調整などの作業もあります。 そして、捻って動かせない素材の場合はウッドと同じく、接着と同時進行でのアングル調整が必要となります。

お客様から「待ってる間に出来ないの??」と聞かれれば、「組み上げたなりの出たとこ任せで宜しければ・・」とお答えしています。

当店にも速乾型の接着剤は勿論、常備しており、それは一部修理や緊急時、時間的猶予のないプロゴルファーの方々、そして色々な意味でゆとりの無い?方々の為のものです。

ゆっくりと硬化させた後はフェルールを仕上げて、アングル調整にかかります。

前段でのご説明のとおり、調整器と測定器は別々ですから、まずは組み直した状態での測定を行い、調整値を決定したのちに捻っていきます。 測って曲げて、また測って・・神経を使う作業を強いられます。

調整器には勿論、目盛りはついていませんから、感覚だけを頼りに曲げていきます。 ヘッドの素材、同じ素材であっても硬さはそれぞれ違いますし、その日の体調や自身の感覚と素材の硬さのリンク度合いなどがあいまって、一発目のトライ?結果は変わってきます。 素材や品質によっては損傷の恐れや妙に歪んだネック形状になってしまう為に、行ったり来たりの往復ビンタはご法度です。

修行中はよく師匠とタッグを組み、私が曲げて師匠が測り、一発目の曲げで何本までノーミスでいけるか?などとゲーム的要素を取り入れて勉強させていただきました。 一発目が決まるとその後は面白いように決まっていくものですが、残念ながら残りの一、二本でアウト!となることが多かったように思います。 今でも修行中の方々が、ピッタリ決まった時の「ピンポ~ン!」というセリフを待っていることでしょう。

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