下ごしらえも終盤に入り、シャフト先端(チップ側)のトリミングに取り掛かります。
ウェイト調整の為に何らかの作業が施されている場合(使用する具材や手法により異なりますが)、シャフト先端はホーゼル底まで届いておらず、番手によっては作業が施されていない場合とではシャフト先端挿入長が異なってきます。
このあたりを汲み取ってトリミングが施されていればまだ良いのですが、量産品ではそこまでの気配りとコストは掛けていられません。
「オーダーメイド風」なクラブも同様ですが。
番手ごとに異なるホーゼル長(ホーゼル孔)と新品状態であってもファーストステップから先端までの長さがまちまちなシャフト、「新品だから」といって考えもなく組み立てられたクラブの出来栄えはご想像の通りです。
画像はトリミングが終わり、仮組みをした際のバット側の状態です。 基本的には最短のクラブ長にあわせたバット側のトリミングを余儀なくされるわけですが、あまりにも短い場合はウェイトバランスも確保出来ず、振動数も多めに出てしまいます。 また、斜めにカットされていたり、触ると痛そうなギザギザ?デコボコ?な状態を整える為のすり合わせの結果、短くなってしまう場合もあります。 回避策としては・・
① 全番手のシャフト先端挿入長を抑えて、長さとバランスを確保
② 番手をずらして装着(#4用のシャフトを#5へ流用)し、不足の1本を購入
③ 具合の悪い番手のシャフトを購入
一旦、作業を中断してお客様へ確認させていただきます。
① は本来の挿入長にもよりますが、あくまで微調整でのレベルのみ可能です。
② に関しては性格がかなり変わってきますので、お客様によっては逆に好転する ことも考えられます。
③ は・・出来る限り回避したいですね。
今回の作業でも若干のばらつきはあったものの、微調整(1/8インチ)の範囲内でトリミングは終了しました。
各パーツの清掃・脱脂が終わり、下ごしらえが出来ましたので接着作業に入ります。
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