ここから各部材を全てばらして、そして組み立てへと進んでいきます。 今回のメーカーの商品は、重量調整のために真鍮のバランサーを使用していることが多いのですが、別途購入の#4には真鍮製バランサー、#3~PWにはコルクで栓をした大量の鉛粉が施してありました。
購入時の状態は、シャフトは120g台のスチール(#3で39inch合わせ)、グリップはツアーベルベットラバー(52g、バックラインあり)、非常に薄い両面テープで縦に1回、でD2強~D3までのスペックでした。 尚、当店のクラブ長計測ですがグリップエンドからソールのタンジェントポイント(地面に接するポイント)までの長さを計測します。 このメーカーのカタログ値が#3で38 1/2 inch合わせとの表記でしたので、正常なカットがなされているのであればグリップエンドからヒールエンドまでの計測のようです。 クラブ長の計測方法についてはそもそも曖昧な、統一性の無いという時点でおかしな話ですが。
話が前後しますが、今回はグリップを少し太く、またシャフトステップの段差を緩和させるテープの巻き方を施すことになりました。 重量調整前のバランスはC9.0(#5)、D2バランスを維持するためにはネックの長さにもよりますが、7g程度の鉛粉(コルク栓を含む)をネック内に充填する必要があります。
そしてヘッドの重心位置を中心とした付近に鉛テープを施した場合、必要とされる重量は6.2gとなります。
たった1g程度の重量差ですが、本来在るべきところに必要かつ充分な重量が施されたヘッドは、本来の設計に基づいた非常にバランスの良い1本のクラブを作り上げます。
これは、軽すぎるヘッドや番手ごとの重量格差など現状が悪ければ悪いほど顕著に感じられることでしょう。
ヘッドの重量配分を考えた場合、そのポジションが変わってしまうと当然ながら重心位置や相関するすべてのポジションも変わります。
過度のネック内での重量調整にメリットはありません。
故に当店では原則、ネック内での重量調整は行いません。
鉛テープはどうしても! と仰る方は事前にご相談ください。
続く・・
Comments