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第十九夜 オーダーメイド アイアン編 その壱

ゴルファーが待ち焦がれたシーズンに突入しました。 各所で様々な競技も始まりました。

年明けからバタバタが続いており、ご来場の皆様にはご迷惑をお掛けしており申し訳ございません。 失敗の無いように気を引き締めなくてはいけません。

さて、オーダーメイドのお話です。 もうお忘れでしょうが、実は1年半前からの続きです・・

アイアン製作のスタートは、現在お使いのクラブ測定・ヒアリング・今後のゴルフに対する向き合い方等をじっくりと時間を掛けて打ち合わせさせていただくことから始まります。 勿論、アイアンに限らず全てのクラブ製作に共通する流れですが、この部分を疎かにしてしまっては決して良いクラブは作れません。

・今、ポテンシャルをフルに発揮できるクラブが必要ですか? ・先を見据えた(体力・技量アップ OR ダウン)クラブが必要ですか? ・練習量、ラウンド数、理想とするスタイル(スコア?)は? ・そもそも別注は必要ですか?

等々、様々なお話をさせていただきます。 そうして方向性が決まりましたら、兎にも角にもシャフト選びです。 御自身が既に様々なシャフト試打を重ねた結果、結論をお持ちの方であればどうぞご希望のシャフトを御指定ください。

当店にご来場される殆どの方は、ご使用中のシャフトもしくはその他1種類のシャフトしか打っておられません。 アイアン用シャフトにはウッド用に負けず劣らずのバリエーションが存在します。 当店では同じヘッドが装着された、若干のイレギュラーもありますが、約100種類のシャフトが用意されています。 勿論、全てを試打していただく訳ではありませんが、入念な打ち合わせの結果、まずは5~6本程度の試打クラブをチョイスして当店なりの手法で試打を行っていただきます。 出来れば日を変えて数回に分けて、なるべく広い場所で、実際のコースで、決して屋内の距離の無い狭い練習場では打っていただかないようお願いしております。 その結果、どれもしっくりこない・・と落胆される方もおられますが、それも立派な振るい落としとしての有効な情報ですので、この結果を踏まえて次の試打クラブ達を用意させていただきます。 そんなこんなで試打だけで1ヶ月以上掛かってしまうことも非常に多く、せっかちな方には大きなストレスとなってしまいます。 決してサディズムではなく、避けることの出来ない手順ですから、ここはじっくりとお付き合いをお願いしております。 そうして決まったこの1本は、ショップに勧められた物ではなく、ましてや流行り物でもない、高い確率で現場で使える1本であるはずです。 それでも装着されるヘッドの違い、組み方、その時々の体調などで上手くいかない日もある訳ですから、最低限この辺りまでは御自身に道具を合わせておかないと、トンデモナイクラブになってしまう可能性が大だと思うのです。 皆さんが飛距離を願って止まないドライバーのシャフトは熱心に試打をされる方も珍しくないのですが、これには1本辺りの単価が高額ですから失敗したくない!との想いも影響しているのかもしれません。 しかしながら、アイアン用シャフトだってセット組めば同等かそれ以上の価格になってしまうことを御存じでしょうか? 「アイアンなんて曲がらなければいいんだから、そこそこ重くて硬いシャフトを入れときゃ問題ないよ!」と仰らずに、一度はアイアン用シャフトに真摯に向き合ってみてください。

さて、苦労の甲斐あってめでたくシャフトが決まれば良いのですが、初心者の方やこれからゴルフに取り組もうとされる方には何ともこの方法では御自分の1本を見つけることは非常に困難です。 その場合はヒアリングの結果、店主のチョイスでお任せいただくことになるのですが、それでも試打は必ず行っていただきます。 御自身に於いて必ずしも良い結果や明確な回答が導き出せ無かったとしても、店主が知り得たい情報が必ずあるはずです。 このような一連の試打で必ず自分に合った1本を見つけるぞ、と気負うのではなく結果は自ずと付いてくる物ですし、素直な感想や結果をお伝えいただくことが本来の目的なのですから、是非ともこの機会を楽しんで目一杯遊んでいただければ良いと思います。 結局は使用中のシャフトが一番良かったと再認識されることもありますし、それもまた時間を掛けて試打をした意味があったと思うのです。

別注をお考えの方々の半数以上は、ご来場時にはお目当てのヘッドが既におありのようです。 妄想は日々膨らみ、バッグに収まっている姿や実際にプレーされている姿、はたまた友人達との新しいアイアンについてのクラブ談義など、シャフト試打を終えるまでの期間にはその妄想は最高潮に達していることでしょう。 そしていよいよヘッドの選択に移る訳ですが、以外にも当初のお目当てではないもので決断される方が多いのです。 当店では不思議な事に、割と高い確率で起こっている現象なのですが果たして??

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