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第十四夜

2019/12/16 3:31 に element golf が投稿   [ 2019/12/16 4:59 に更新しました ]



第一夜        2012/03/27

第二夜                 03/30

第三夜                 04/02

第四夜                 04/16

第五夜                 04/19

第六夜                 05/05

第七夜                 05/27

第八夜                 06/16

第九夜                 06/20

第十夜                 08/17

第十一夜             10/29

第十二夜             12/17

第十三夜     2013/02/27

第十四夜              08/15

第十五夜              12/31

第十六夜     2014/03/11

第十七夜              09/21

第十八夜     2015/03/11

第十九夜              06/15

第二十夜     2016/01/07

第二十一夜          03/11

第二十二夜          05/08

第二十三夜          12/29

第二十四夜 2017/03/16

第二十五夜          05/25

第二十六夜          08/07

第二十七夜          08/13

第二十八夜          12/01

第二十九夜          12/30

第三十夜     2018/03/13

第三十一夜          05/01

第三十二夜          09/29

第三十三夜          10/04

第三十四夜          11/16

第三十五夜          12/30

第三十六夜 2019/05/28


クラブメーカー

執筆中の現在、おかげをもちましてオープンより約1年半が経過いたしました。

得体の知れない店主の、これまた分かりづらい立地の店でありながら沢山の方々にご来場いただき、非常に有意義なお話を沢山いただきましたことを失礼とは存じますが、この場を借りまして御礼申し上げます。
本当に有り難うございました。
 

さて、今回の表題である取り扱いクラブメーカーも随分と増えてきました。
百花繚乱、とはいかないまでも中々賑やかな店内になってきました。
店主厳選の1社もしくは少数精鋭での展開など考え方・形態は様々ですが、(当店もいずれはそうなるのでしょうか?)実際に触って(組んで)みないと分からない部分が多分にありますし、初めて触るパーツはやはり期待感も大きく、なるべく色々なクラブメーカーの商材を扱い、試打クラブを組んでいるのが現状です。

昨今、非常に目の肥えたゴルファーが多く、クラブメーカーや工房・ショップはその対応を余儀なくされているのが現状です。
そのような時代の流れの中、各クラブメーカーは数値管理の重要性を無視できない訳ですが・・はずですが・・??
統一規格の測定器が存在しない、慢性的な在庫不足、そもそも測定器が原産国工場以外に無い、など理由は様々なのでしょう。

こちらが欲しているスペックに寸分の狂いもない商材を要求している訳ではありません。
製造・製法上の個体差は当然ですし、誤差の調整は組立て時に可能です。
それでもアイアン・ウッドヘッドに限らず、やはりネックに対して真っ直ぐにシャフトを装着してなんぼ、その状態で欲しているスペックであることが理想であり大前提です。

例えばウッドヘッドの場合、ロフト・ライ角の調整は状況によりけりですが2度近くまでは可能なのですが、この調整が大きければそれだけプレイヤーがクラブを構えた時に感じる違和感、「シャフト→ホーゼル→フェイスが本来であれば一直線に並んでいて然るべきがそうではない」が増していくことになります。
ホーゼルの長いヘッドの場合はより顕著に現れます。
なるべく真っ直ぐにシャフトを装着し、違和感が無い程度の微調整で組み上げる、その為のスペック指定はそんなに我儘ではないと思うのですが?
そして上記調整幅は、実使用後での調整の為に+-で残しておきたいのです。

FWやUTの場合は2本以上のセットでのオーダーが多く、上記に加えてそれぞれの見た目に違和感のないフェイスアングルで揃える必要があります。
あちらを立てればこちらが立たず、ではいけませんのでロフト・ライ・フェイスアングル・フェイスプログレッション、が適度な数値でフローしていなければなりません。
意外と思われるかも知れませんが、それぞれの数値は互いに影響しあっている為に美しく並んでいるヘッドを揃えるのはなかなかどうして難しいのです。
クラブメーカーとの連携がもっとも必要とされる商材と言えるでしょう。

と、言うお話を各クラブメーカーの担当営業の方にさせていただき、面倒ですが御対応いただけるとの回答をいただいてからの取引開始、試打クラブの作製となります。
実際は試打クラブではなく、対顧客への仕入段階でないと何も分からないという恐ろしい結末も用意されていますが・・

 アイアンヘッドの場合、こちらはウッドヘッドとは異なる箇所で店主が最重要項目と考えている項目があります。
次回のお題目では別注製作について当店の勧め方、手法、考えを書き連ねていく予定ですので、超不定期更新ですからあくまで予定ですが、取り扱いパターヘッド、シャフトに関しても同じく次回のSpeakeasyにてご紹介させていただきます。

さて、このSpeakeasyですが一部のお客様からは「文字が多い」「分かりにくい」「文章が堅い」「更新が遅い」と非難轟々なのですが、店主からの一方通行のアナウンスであり自己満足のまかり通る世界だと捉えておりますので、しかも少数ながらも御意見をいただけるということは御一読いただいている訳ですから、それはそれで良いのかなと思っております。
と言いつつもやはり多少は気になっている訳でして、少し趣向を変えてお客様のご紹介などをさせていただきたいと思います。

当店からほど近い場所で古くからの酒屋を営んでおられますこのお方は、昨年のオープン間もない頃に初めてご来場いただきました。
「ちょっとご相談が・・」
悲壮感ただよう雰囲気の中で色々とお話を伺った結果、美しいシェイプのヘッドに一目惚れをしてしまい、更には当時絶大な人気を誇った白い綺麗なシャフトを装着して別注ドライバーを購入されたようです。
御自身にはハードな組み合わせだと充分に御理解の上、クラフトマンとの打ち合わせの結果、足りないロフトを補う為にそしてシャフトを充分に動かすために50g台のRを長尺で組んでみたのですが、球が上がりきらず、ドロップ・チーピンのオンパレード・・
なるほど、打ちだし角を稼ぐには長尺は確かに有効なのですが、そもそもが動きの鈍いシャフトでヘッドは所謂プロモデルの浅めの重心ではどうも焼け石に水だったようです。
御自身は職業柄、腕力には多少の自信があるものの、長年のクラブチョイスの悪さから典型的な「下から煽る」スイングの持ち主でした。
惚れ込んで惚れ込んで別注までかけて作ったドライバー、そう簡単には諦められる訳もありません。
知恵を絞り、パーツ性能の限界まで様々な調整を何度も施しましたが、いかんせん限界以上の調整が出来る訳もなく改善の方向には向かったものの、残念ながら劇的に良い結果が得られないままにお蔵入りになってしまいました。
お互いにこのままで終わってなるものかと、当店での別注製作へと話が進んでいきます。
お蔵入りドライバーのスペックを踏まえて、店主に勧められるままに試打を重ねていただきました。
最終的に決定したスペックは・・以前より3度以上寝ているロフト、想像をはるかに超える軟らかいシャフトで、この段階で殆どのかたはガックリと気を落とされます。
ですが、どうぞ気を落とさないでください。
「打てもしない、打てている気がしているだけのロフトとシャフトで飛ばない方が恥ずかしいとは思われませんか?」
上げようとしなくても、下から煽らなくても気持ちの良い高さで飛んでいくドライバーはアイアンを含めその他のクラブをも上達させてくれる最高の先生なのです。
腕力とロフト・フレックスには何ら整合性はなく、これは実際に多種多様のクラブで試打を行なえば一目量然なのです。

さて、御使用いただいてから1年以上が経ちました。
変わらず気持ちの良い球を打てておられるのでしょうか?
そろそろクラブに仕事をさせるコツを掴んでおられる頃でしょうか?
目一杯のパフォーマンスを引き出せているのであれば、そろそろ欲が出てきている頃かもしれませんね。
いつも応援有り難うございます。



男は背中で語るものだそうです・・・